ECサイトには様々なタグを設置する
ECサイトには様々なタグを設置します。
アクセス解析用タグ
まず、どのサイトも必ず設置するタグはアクセス解析タグです。
サイトのアクセス状況やユーザー行動を把握することが可能です。
サイトのアクセス数を増やしたりコンバージョン率をアップする為の検討材料としても必要です。
Googleアナリティクス(GA)やGoogle Tag Manager(GTM)。
Google以外にも多数のアクセス解析サービスが存在しています。
広告測定用タグ
広告を出稿するサイトには広告測定タグを設置します。
どの広告がどれだけ注文に繋がったかを計測できます。
また、リターゲティング広告の場合、リターゲティングタグを設置することで、サイト訪問者に対して広告を配信することができます。
その他ツール用タグ
その他ツールが発行しているタグをECサイトに設置することがあります。
例えば、昨今注目を浴びているMAツール(マーケティングオートメーション)を利用する際もECサイトにタグを設置します。
MAツールによりますが、以下のようなサービスを受けることが可能です。
- サイト上で購入を悩んでいるユーザーにクーポンを提供する
- 会員登録後まだ商品を購入していないユーザーにクーポンを提供する
- カートに残っている商品をメールで通知する
- ユーザーの閲覧履歴を元にレコメンド商品をメールで通知する
- WEB接客ツール
テスト環境ではタグを非表示にしたい場合がある
通常、ECシステムは本番環境とテスト環境(ステージング環境)で管理しています。
他に開発環境も存在しますが、ここでは本番環境とテスト環境でお話しします。
本番環境とテスト環境は常に同一の状態を保っていますが、アクセス解析タグが本番環境とテスト環境にも設置されていると、テスト環境のアクセス状況もカウントされてしまい正常に計測することができません。
また、広告タグがテスト環境に設置されていると、テスト注文にも関わらず広告費用が発生してしまいます。
ツールの中にはテスト環境の場合はカウントしないという機能も備わっています。
しかし、EC-CUBE側でタグの有効・無効を制御することができれば、ツール機能に依存せずタグを管理できます。
EC-CUBEのパラメーターでタグの表示・非表示をコントロールする
EC-CUBE管理画面>システム設定>パラメーター設定に「SHOW_TAGS」という定数を追加しました。
タグを表示する場合は「true」に設定、タグを非表示にする場合は「false」に設定します。
SHOW_TAGSをtrueに設定した場合
SHOW_TAGSをtrueに設定すると、タグが表示されます。
SHOW_TAGSをfalseに設定した場合
SHOW_TAGSをfalseに設定すると、タグは表示されません。
パラメータの設定のみでタグ表示を制御することができます。
本番環境とテスト環境とでプログラムソースは同一であっても、SHOW_TAGSの値を変えるだけで本番環境はタグを表示しテスト環境ではタグを非表示にすることが簡単に実現できます。
投稿者プロフィール
- サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。
実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。
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