WEBサイトの制作料金はブラックボックス
一般の方にとって、WEBサイトの制作料金はブラックボックスだと思います。
WEBサイトがどのように作られていて、何人の人が携わって、どれくらい時間が必要かが不明だからです。
以下のコラムでWEBサイト制作費用の算出方法や費用相場をご説明しました。
しかし、複数の制作会社から見積りを依頼しても、各社ごとに料金が異なります。
同じサイトを作るにも関わらず、どうして価格がことなるのでしょうか。
制作会社によって価格が異なる理由
制作会社ごとに見積り金額が異なる理由はいくつかあります。
算出した工数が異なる
制作会社ごとに見積り額が異なる理由の一つとして、算出した工数が異なることです。
サイト制作の見積金額は工数*単価で算出されます。
その為、単価が同一でも想定工数が異なると見積り額は変わります。
そして、会社ごとに算出工数が異なる理由は以下です。
エンジニアのスキルが異なることで工数が異なる
エンジニアのスキルが高いと工数は小さくなります。
(優秀な人ほど仕事が早いです。)
逆にエンジニアのスキルが低いと工数は多くなります。
(仕事ができない人は仕事が遅いです。)
このようにエンジニアのスキル(能力)の差によって、工数が異なります。
要件の実装方法が異なる
1つの要件を満たす為の実現方法(実装)は1つとは限りません。
要件を満たす方法が複数存在することは多々あります。
効率の良い実現方法を考えることができれば他社よりも工数が小さくなります。
アイデアが豊富な制作会社や工夫ができる制作会社は効率の良い実装を考える為、工数が小さくなる傾向にあります。
要件を正確に理解できていない
お客様の要件を正確に理解できていないことで工数が増減します。
お客様に「ハンバーガーが欲しい」と言われて、A社はシンプルなハンバーガーを想定し、B社がベーコンレタスバーガーを想定した場合、料金は異なります。
ヒアリング能力に優れている制作会社であれば、的確に要件を把握することができます。
ヒアリング能力が劣る制作会社は的確に要件を把握できない為、工数に誤差が生じます。
各社の単価が異なる
見積りは工数*単価で算出されます。
各社の工数が同じでも、単価が異なることで見積り額の違いが発生します。
単価が異なる理由は企業規模・経営方針などによって異なりますが、考えられる理由を記載します。
企業規模が大きいと単価は高い傾向にある
規模が大きい企業は固定費が掛かりますから、自ずと単価が高くなる傾向にあります。
大きな会社であればあるほど、賃料・人件費・管理費・広告費など多く発生します。
それらの経費は制作費用に反映されます。
経営方針で単価が異なる
稲盛和夫氏が「値決めは経営である」と説く通り、価格は経営方針で異なります。
高い値段設定をすることでブランド価値を高めようとする会社もあれば、できるだけ安く提供して社会に貢献したいと考える会社もあります。
エンジニアのスキルによって単価が異なる
在籍するエンジニアのスキルによって単価が異なります。
優秀なエンジニアの給与は高額です。
在籍するエンジニアが優秀であればあるほど単価は高くなります。
自社で開発を行なっていない
制作会社の中には社内で制作していない会社があります。
そのような会社は営業とディレクションを自社で行い、制作は下請けに依頼します。
サイト制作の見積りは下請けが作成する訳ですが、その見積りに上乗せした金額をお客様に提示します。
その為、下請けに制作を依頼している会社は見積り額が高くなる傾向にあります。
東京のエンジニアの単価
地域によってエンジニアの単価設定は異なります。
東京のエンジニアの単価をご説明します。
ちなみに、1ヶ月の単価を人月単価(にんげつたんか)、1日の単価を人日単価(にんにちたんか)と呼びます。
また、1人月は20日の想定です。
祝休日や有給を考慮すると1ヶ月あたり20日稼働する為です。
職種 | 人月単価 | 人日単価 |
---|---|---|
初級プログラマ | 40〜60万円 | 2〜3万円 |
中級プログラマ | 60〜80万円 | 3〜4万円 |
上級プログラマ | 80〜100万円 | 4〜5万円 |
SE(システムエンジニア) | 80〜120万円 | 4〜6万円 |
PM(プロジェクトマネージャー) | 100〜150万円 | 5〜7.5万円 |
コンサルタント | 100〜200万円 | 5〜10万円 |
制作会社を価格だけで決定しない
極力低コストでWEBCサイトを作りたいと思うのは当然です。
しかし、格安の制作会社にECサイト構築を依頼すると、表向き要件は満たしていても細かいところで不満があったり、不具合が内在していることがあります。
日常的に不具合が出たり、重要な機能で不具合が出たりします。
安過ぎる見積りには問題が潜んでいる可能性が大きいです。
価格はもちろん重要ですが、WEBサイト制作の実績があるのか?その制作会社を信頼できるのか?しっかりサポートして貰えるのか?という点も大切です。
また、WEBサイトは制作すれば終わりではなく、企業規模や事業展開とともにサイトを成長させなければいけません。
御社とタッグを組んで末長くサポートして貰える制作会社を選択すべきです。
その上で料金が良心的であれば言うことなしだと思います。
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