Shopify(ショピファイ)とは
Shopify(ショピファイ)はカナダ・オタワに拠点を置くShopify社が提供するECサイト用プラットフォームです。
2020年6月現在、世界175か国で100万を超えるショップがShopifyで運営されており、売上合計は1,550億ドルを超えています。
ShopifyはASP型サービスで、月額費用を支払えばECシステムを利用できます。
自社でサーバやシステムを持たない為、社内にシステムに詳しい人がいなくても運営できます。
また、Shopifyの特徴としてはアプリがあります。
アプリはShopifyに機能を拡張するプログラムです。
3,000を超えるアプリが存在し、アプリをインストールすることで必要な機能を実装することができます。
アプリには無料のものと有料のものがあります。
有料アプリは月額費用が発生するものがありますので、利用アプリによって月のコストが変わってきます。
海外向け越境ECサイト
内需が期待できなくなって久しいですが、年々海外向け越境ECサイトのご相談が増えています。
中国やアメリカ向けのECサイトで成功を納めている事業者の事例もたくさんありますから、次に続けとばかりみなさん前向きに検討しているようです。
海外向けと言っても、ネット上で物を売るという基本的な動作は同じです。
ただ、越境ECサイトの場合、国内向けとは異なる機能が必要になります。
それらを次項でご説明致します。
越境ECサイトに必要な機能
越境ECサイトに最低限必要と思われる機能は以下となります。
もちろん、どの国に向けてECを展開するかによって詳細は異なります。
多言語対応
海外向けECなので、日本語ではダメです。
最低限英語対応は必須で、可能であれば中国語にも対応しておく必要があります。
最近、ロシア向けにECサイトを構築したいとご相談頂きました。
もちろん、ロシア語でサイトを構築したいとのことでした。
Google翻訳やブラウザの翻訳機能を利用すると、正確な翻訳にならないことが多いです。
魅力的であったり既に認知されている商品であればそれで十分かもしれませんが、多くの場合自社で翻訳した文章をサイトに表示させるべきです。
他通貨対応
通貨に関しても最低限アメリカドルでの表記は必要です。
可能であれば、中国元、ユーロでの表記が望まれます。
決済
海外ではクレジットカードの利用率は日本よりも高いので、クレジットカードのみにしてしまっても良いかもしれません。
ただ、国内のクレジットカード決済代行会社は国内向けのサービスですので、国内のクレジットカード決済サービスは利用できません。
海外配送対応
海外配送の為の料金テーブルを持っておく必要があります。
国内向けECシステムですと対応が困難です。
Shopifyだと越境ECサイトに必要な機能はアプリで実装できる
上記のように海外ECサイトを構築する際には、海外向けの機能をシステムに実装する必要があります。
元々国内用に作られたECシステムに実装するとなると、根本からカスタマイズする必要がありかなり工数がかかってしまいます。
開発する為のスケジュールも発生しますし、開発費もそこそこな金額になってしまいます。
しかし、Shopifyであればアプリを活用することで一発で解決します。
中には月額や手数料が掛かるアプリがありますが、開発することを考えると格安で利用ができます。
多言語対応
langify – Ecommerce Plugins for Online Stores – Shopify App Store
Langifyというアプリを利用すれば、Shopifyを多言語対応することができます。
サイト上で利用できる言語が選択できたり、ページごとに各言語を入力することができるので、正確な翻訳でサイトを表示することが可能です。
他通貨対応
BEST Currency Converter – Ecommerce Plugins for Online Stores – Shopify App Store
BEST Currency Converterというアプリを利用すれば、Shopifyを他通貨対応することが可能です。
しかも、5通貨までは無料で利用できます。
決済
Shopifyは標準でPayPalを利用することができます。
PayPalは世界で2億5000万人以上が利用するかんたん安全な決済・送金・送金リクエストサービスです。
海外配送対応
Ship&co – Ecommerce Plugins for Online Stores – Shopify App Store
Ship&coというアプリを利用すれば、Shopifyの海外配送は安心です。
FedEx、UPS、DHL、日本郵便、クロネコヤマト、佐川急便などに対応。
また、ワンクリックで送り状とインボイス(納品書)を発行することが可能です。
以上のように、Shopifyであればアプリで簡単に越境ECサイトを構築することが可能です。
海外向けECサイトを障壁が高いと思っていた事業者様はぜひShopifyを検討されてはいかがでしょうか。
今回は各アプリの簡単な紹介に留めておきます。
各アプリの設定方法、使用方法はまたの機会にご紹介できればと思います。
投稿者プロフィール
- 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。
システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。
その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)
2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。
クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
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