シングルサインオン機能とは?
シングルサインオン(Single Sign On)とは、1つのサイトにログインしていれば、他のサイトはログインせずに利用できる仕組みです。
通常、サイトごとにログイン(ユーザー認証)が必要ですが、シンブルサインオン機能を利用すれば、あるサイトにログイン済みであれば他サイトはログインが不要になります。
シングルサインオンサーバー(認証サーバー)で、ログイン認証およびログイン管理を一括で行ないます。
各サイトが認証サーバーを利用することで、会員のログイン状態(ログインしているか否か)を共有できる仕組みです。
通常のログイン
通常、各サイトを利用する為には、サイトごとにログインが必要になります。
サイトAを利用したい場合はサイトAにログインしますし、サイトBを利用したい場合はサイトBにログイン、サイトCを利用したい場合はサイトCにログインする必要があります。
シングルサインオン
一方、シングルサインオンの場合は各サイトが認証サーバーを利用します。
いずれかのサイトにログインすれば、他のサイトは認証サーバーがを介してログイン状況を把握できます。
それ以降のサイトはログインの必要がなくなります。
上図の場合、サイトAを利用する為にユーザーは一度ログインします。
ログインする際にサイトAは認証サーバーにユーザー情報が正しいかを問い合わせし、正しければログインできます。(ユーザー情報が誤っていればログインエラーとなります。)
ログイン済みの情報は認証サーバーが保持しています。
ユーザーがサイトBやサイトCを利用する際に、サイトBやサイトCが内部的に認証サーバーに問い合わせする為ユーザーはログインする必要がありません。
シングルサインオンの利用例
シングルサインオンは1つのアカウントで複数サービスを利用することが可能です。
シングルサインオンの利用例をいくつかご紹介します。
会員向けの情報発信サイトを運営していて、その会員に向けてのECサイトを構築する
会員向けの情報発信サイトを運営していて、その会員に向けてのECサイトを構築する場合、シングルサインオンを活用すれば、情報発信サイトにログインすればECサイトを利用できるようになります。
また、ECサイトでログイン済みであればそのまま情報発信サイトも利用できます。
会員にとっては、同じサービスの中に情報発信サイトとECサイトが存在しているという見え方になります。
社員向けコンテンツを展開していて、ECサイトで社販を行う
社員向けコンテンツを展開していて、ECサイトで社販を行いたい場合。シングルサインオンを活用すれば、社員向けコンテンツにログインすればECサイトを利用できるようになります。
また、ECサイトでログイン済みであればそのままコンテンツも利用できます。
他サービスと連携する
A社が運営している会員向けコンテンツとB社が運営している会員向けコンテンツの親和性が高い為、連携することで相乗効果があると判断した場合、シングルサインオンを使って両サービスを利用できるようにする。
EC-CUBE × シングルサインオンで会員制ECサイトを制作
サンクユーには、シングルサインオンを利用して会員制サイト内にECサイトを構築した事例があります。
その際、ECサイトはEC-CUBEで構築しました。
既にある会員サイトでログイン管理と会員管理は行う形式でした。(会員サイトが認証サーバーの役割を担う)
会員制サイトにログインしている状態であれば、ECサイトへアクセスできそのまま買い物ができます。
会員制サイトにログインしていない状態であれば、強制的に会員制サイトのログイン画面に遷移させます。
会員制サイトのログイン画面で認証が完了すればECサイトの利用が可能となります。
上記の要件をEC-CUBEを改修して実現しました。
会員サイトとECサイトは相性が良い
会員サイトとECサイトは大変相性が良いです。
会員制サイトでは既に顧客のフィルタリングができている為、趣向性が似たユーザーが集まっていますので商品を売り易いです。
ファンクラブにECサイトを構築して、ファンに向けてグッズを販売することもシングルサインオンであれば実現可能です。
シングルサインオンを活用することで、複数のサービスを障壁なくりようできます。
シングルサインオンは事業拡大に最適な機能です。
投稿者プロフィール
- サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。
実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。
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