EC-CUBE4.3について
2024年7月29日に、EC-CUBE4.3がリリースされました。
多くの機能追加・改善および不具合修正がおこなわれています。
また、昨今のサイバーセキュリティの高まりを受け、認証機能の強化、クレジットマスター攻撃対策、不正利用対策などの様々なセキュリティ強化機能が追加されています。
4.3はEC-CUBE4系の集大成とも呼ばれるほど、最も安心・安定してご利用いただけるバージョンとなっています。
EC-CUBE4.3へのバージョンアップ
EC-CUBE4.1から4.2は実質バージョンアップができませんでした。
4.2で新たにECサイトを構築し、4.1からデータを移行する。といった作業が必要でした。
今回、4.3が公開されましたが、4.2から4.3へはアップデートすることが可能です。
とは言え、注意点が多く、かなり慎重に進める必要があります。
プラグインは互換性がある
EC-CUBE4.2と4.3のプラグインは互換性が担保されています。
ただし、4.2用プラグインをそのまま4.3に利用できる訳ではなく、4.3で利用するための修正が必要です。
PHPのバージョンが異なる
EC-CUBE4.3はPHP8.1〜8.3で動作します。
一方、EC-CUBE4.2はPHP7.4〜8.1で動作します。
現在ご利用のEC-CUBE4.2がPHP8.1で動作しているのであれば、特段注意する必要はないかと思います。
(テストはしっかり行なってください)
しかし、PHP7で動作しているのであれば、ご利用のサーバ環境のPHPのバージョンを変更する必要があり、プログラムの改修も必要となります。
Symfonyのバージョンが異なる
EC-CUBE4.3はSymfony6で動作します。
一方、EC-CUBE4.2はSymfony5.4で動作します。
Symfonyのバージョン違いによる改修も必要です。
オーナーズストア経由でのプラグインインストール
EC-CUBE4.3では、オーナーズストア経由でプラグインをインストールする際のエンドポイントが変更になっていますので、関連プログラムの改修が必要となります。
結論
EC-CUBE4.2から4.3へのバージョンアップは可能ですが、難易度は高いかと思います。
上記に加え、カスタマイズが多いと、カスタマイズ箇所の改修も発生します。
そうなれば、なおさら難易度が上がります。
EC-CUBE4.2から4.3へのアップデートをご検討のEC事業者様は、EC-CUBEに詳しい制作会社にご相談することをお勧めいたします。
投稿者プロフィール
- サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。
実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。
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