eccube_version_upgrade_should_be_done_everytime
EC-CUBE4.0.3から4.1.2へアップデート
先日、EC-CUBE4.0.3から4.1.2へアップデートしました。
これが予想以上に大変な作業でした。
作業としては、以下の手順で行います。
(1) 4.0.3→4.0.4へアップデート
(2) 4.0.4→4.0.5へアップデート
(3) 4.0.5→4.0.6へアップデート
(4) 4.0.6→4.1.0へアップデート
(5) 4.1.0→4.1.1へアップデート
(6) 4.1.1→4.1.2へアップデート
つまり、1つずつバージョンアップしていくことになります。
4.0.3から4.1.2へアップデートする為には上記の通り6回アップデート作業を行う必要があります。
ちなみに、EC-CUBE2から4へのバージョンアップは、新規でEC-CUBEを構築する必要があります。
2と4ではシステムの互換性がまったくない為です。
なんとかデータベースを移行することはできますが、デザインの組み込みやEC-CUBEカスタマイズは新規で作業します。
単純にアップデート作業を重ねる訳ではない
単純に6回のアップデート作業を重ねる訳ではありません。
アップデート中にエラーが発生することがあり、都度エラー調査と対応が発生します。
以前にもコラムを書いたように、アップデート作業中にエラーが発生することは多々あります。
アップデートが完了したら、動作確認を行う必要があります。
ですから以下のような手順になります。
(1) 4.0.3→4.0.4へアップデート
(2) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(3) 4.0.4の動作確認
(4) 4.0.4→4.0.5へアップデート
(5) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(6) 4.0.5の動作確認
(7) 4.0.5→4.0.6へアップデート
(8) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(9) 4.0.6の動作確認
(10) 4.0.6→4.1.0へアップデート
(11) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(12) 4.1.0の動作確認
(13) 4.1.0→4.1.1へアップデート
(14) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(15) 4.1.1の動作確認
(16) 4.1.1→4.1.2へアップデート
(17) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(18) 4.1.2の動作確認
導入しているプラグインで更にアップデート作業の難易度が上がる
EC-CUBEを標準機能のまま利用しているECサイトはほとんどありません。
必ずプラグインをインストールしています。
EC-CUBE本体をアップデートする途中で、プラグインが該当バージョンに未対応の場合があります。
プラグインが未対応でも動作することはありますが、動作しない場合はプラグインを諦めるか、もしくは独自にプラグインが動作するように改修しなければいけません。
また、対応していてもなぜかプラグインがエラーになることもあります。
ですから、更に以下のようなてじゅんになります。
(1) 4.0.3→4.0.4へアップデート
(2) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(3) プラグインが動作するか確認。動作しない場合諦めるか改修するかを判断。
(4) プラグインを改修する場合は改修
(5) 4.0.4の動作確認
(6) 4.0.4→4.0.5へアップデート
(7) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(8) プラグインが動作するか確認。動作しない場合諦めるか改修するかを判断。
(9) プラグインを改修する場合は改修
(10) 4.0.5の動作確認
(11) 4.0.5→4.0.6へアップデート
(12) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(13) プラグインが動作するか確認。動作しない場合諦めるか改修するかを判断。
(14) プラグインを改修する場合は改修
(15) 4.0.6の動作確認
(16) 4.0.6→4.1.0へアップデート
(17) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(18) プラグインが動作するか確認。動作しない場合諦めるか改修するかを判断。
(19) プラグインを改修する場合は改修
(20) 4.1.0の動作確認
(21) 4.1.0→4.1.1へアップデート
(22) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(23) プラグインが動作するか確認。動作しない場合諦めるか改修するかを判断。
(24) プラグインを改修する場合は改修
(25) 4.1.1の動作確認
(26) 4.1.1→4.1.2へアップデート
(27) アップデート中にエラーが発生するとエラー調査+エラー対応
(28) プラグインが動作するか確認。動作しない場合諦めるか改修するかを判断。
(29) プラグインを改修する場合は改修
(30) 4.1.2の動作確認
上記例では、EC-CUBEのカスタマイズを考慮していませんが、アップデートによってカスタマイズ部分が動作しなくなる可能性もあります。
そうなれば、上記作業より更に工程は増えます。
とにかくEC-CUBEはこまめにバージョンアップすべき
必ずしもEC-CUBEのアップデートがスムーズにいくとは限りません。
むしろ、必ず何かが起こるという前提でアップデートを進めなければいけません。
上記のようにいくつものバージョンアップを放置しておくと、アップデート作業に多大な工数が発生します。
数日間サイトを停止しなければいけなくなります。
また、EC-CUBEのバージョンアップは、機能の追加・不具合の解消の他、脆弱性対応が行われています。
セキュリティー確保の観点からも早期段階でアップデートすべきです。
バージョンアップを放置しているECサイト様は十分にお気をつけください。
投稿者プロフィール
- サンクユーのEC-CUBE先生。
EC-CUBEのカスタマイズをし出して早15年。
難易度の高いカスタマイズもお任せ。
2系、3系、4系すべて対応可能。
実はjavaでの業務システム開発がエンジニア人生のスタート。
PHP、Perl、フロントエンド開発、Movable Type、Wordpressも得意という万能エンジニア。
最新の投稿
- EC-CUBE2024.10.17EC-CUBE4系の対応状況(ステータス)
- EC-CUBE2024.08.06EC-CUBE4.3へのバージョンアップ
- EC-CUBE2024.08.01EC-CUBEでシーズンカタログ機能を実装する
- EC-CUBE2024.07.26EC-CUBEで直販と代販を両立させる