SEOとは
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語では検索エンジン最適化と呼ばれます。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワード検索された検索結果ページの上位に表示されるよう対策することです。
Yahoo!はGoogleのエンジンを利用している為、Googleの対策を行えばYahoo!も対策できることになります。
他にも検索エンジンはありますが、本コラムではGoogleを前提に話を進めます。
なぜ検索結果の上位表示を目指すのか?
以下は検索エンジンのキーワード検索結果順位のCTR(クリック率)を表したグラフです。
参考:2021 comparison of Google organic clickthrough rates (SEO CTR) by ranking position
検索結果の1位は34.2%クリックされますが、2位になると1位の半分の17.1%しかクリックされません。
検索結果順位が下がれば下がるほど、クリック率は下がります。
1ページに表示されても10位なら2.6%しかクリックされません。
その為、自社サイトに多くのユーザーに訪問して貰えるよう検索結果の上位表示を目指す訳です。
Googleはどうのようにして順位を決定してるのか?
では、GoogleはWEBサイトの何を評価して検索結果順位を決定しているのでしょうか?
残念ながらGoogleは順位決定のアルゴリズム(計算方法)を公開していません。
しかし、Google公式ブログやガイドライン、セミナーなどから、キーワード順位を決定する要因を理解することは可能です。
Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]
Google 検索に関するドキュメント | Google Developers
検索エンジン用にサイトを最適化する
Googleが検索エンジン用にサイトを最適化するヒントを紹介しています。
参考:検索エンジン用にウェブサイトを最適化する | Google 検索セントラル | Google Developers
要約すると以下のようなことが記載されています。
- 分かりやすいページ作り。
正確で分かりやすいページタイトルにする。
ページごとに異なるトピック、商品、サービスを掲載する。 - 完全な情報を提供する。
必要な情報をすべて記載する。 - 話題性を考慮する。
季節やトレンドを考慮したコンテンツ制作が必要。 - サイトを最新の状態に保つ。
- テキストを極力使用する。
テキストで説明できるものは画像や動画で代用せず、しっかりテキストで説明する。 - 外部サイトからのリンク。
評価の高いWEBサイトに御社サイトを紹介して貰う=外部サイトに紹介して貰えるような有益なコンテンツを作成する。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとはその名の通り、情報コンテンツを用いたマーケティングです。
ユーザに有益な情報を後悔することでコンバージョン(注文や問い合わせ)に結びつける手法です。
決して御社商品を売り込むコンテンツではなく、ユーザーにとって有益な情報コンテンツでなければいけません。
また、コンテンツ作成時にターゲット顧客を想定することで、潜在顧客を掘り起こすこともできますし、見込み顧客(健在顧客)に自社商品をより理解して貰うことができます。
コンテンツマーケティング目線で作成した情報コンテンツはGoogleに評価されます。
SEO対策におけるコンテンツマーケティングの重要性
SEO対策においてコンテンツマーケティングが重要であることが分かります。
Googleはユーザに有益な情報コンテンツを公開しているサイトを評価し、検索結果ページの上位に表示します。
SEO対策と言えば一昔前なら外部リンクを多く獲得することで検索結果順位の上位に表示されていました。
SEO会社は外部リンクを売ることがビジネスとして成り立っていましたが、現在は購入した外部リンクはサイト評価を下げることになり、検索結果から弾き出されます。
SEO会社は外部リンクを販売することを辞め、コンテンツ制作を販売しています。
有益な情報コンテンツを公開していれば、自ずと外部サイトから紹介されます。
そのような外部リンクはGoogleは評価します。
現在は、ユーザのことを考え、ユーザの役に立つ情報を公開することがSEO対策となります。
SEOの費用
自社でコンテンツを制作するのであれば、費用は発生しません。
(実際には担当者の給与が費用となりますが、対外的な費用は発生しません。)
コンテンツ制作にはある程度のノウハウが必要な為、SEO会社に依頼するのであればコンテンツ制作費用が発生します。
SEO会社の中には、コンテンツ制作のノウハウを販売している業者もいますので、そのような業者を利用すれば自社内にコンテンツマーケティングのノウハウを蓄積することが可能です。
SEOのメリット
SEOのメリットは以下です。
- 他の集客方法に比べ集客力がある
- 中長期的な集客効果
- 他の集客方法に比べ広告費が少ない
- 御社サイトのブランディング効果
他の集客方法に比べ集客力がある
Googleの検索結果ページに表示されているサイトはユーザが信用する為、リスティング広告と比べるとクリック率が高いです。
また、他の集客方法は広告としてユーザに認識されますが、検索結果は広告とは認識しません。
その為、他の集客方法よりもクリック率が高く集客力が高いと言えます。
中長期的な集客効果
検索結果ページの表示順位は多少の変化はあるものの中長期的に見て変化が少ないです。
その為、上位に表示されれば、中長期的な集客効果が見込めます。
他の集客方法に比べ広告費が少ない
自社でSEO対策する場合は、対外的な費用は発生しません。
外部のSEO会社に依頼する場合でも他の集客方法に比べ広告費用は低いです。
御社サイトのブランディング効果
Googleの検索結果ページに上位表示されるということは、Googleがおすすめしているサイトとしてユーザーに信頼されます。
上位表示されることで御社サイトのブランディング効果が見込めます。
ブランディングが高まれば注文率・問い合わせ率も上がるでしょう。
SEOのデメリット
SEOのデメリットは以下です。
- 検索結果ページの上位表示が困難
- 検索結果ページの上位表示に時間が掛かる
- Googleアルゴリズムの変動に左右される
検索結果ページの上位表示が困難
有益な情報を公開すれば良いとは言え、簡単に検索結果ページの上位表示される訳ではありません。
競合サイトも同じく有益な情報コンテンツを公開しています。
競合サイトにはないユニークな情報を公開したり、充実したコンテンツ作成が必要となります。
また、競合サイトが多い場合、コンテンツだけでなく他のSEO対策も実施しなければいけません。
検索結果ページの上位表示に時間が掛かる
有益なコンテンツを公開したからと言って、Googleがすぐに評価してくれる訳ではありません。
短くても1ヶ月、通常は3〜6ヶ月後に効果が現れます。
他の集客方法はすぐに広告が表示されますが、SEOの場合時間が掛かってしまいます。
かつ、確実に上位に表示される保証はありません。
Googleアルゴリズムの変動に左右される
Googleは3〜6ヶ月に1度アルゴリズムを改訂します。
今までGoogleに評価されていたとしても、改訂後のアルゴリズムが御社サイトの評価を下げることもあります。
その場合、御社サイトの順位は下がることになります。
常にGoogleアルゴリズム対策をする必要があります。
まとめ
以上のようにSEOは圧倒的な集客とブランディング効果がありますが、上位表示の難易度が高い為、集客方法をSEOだけに依存することはリスクがあります。
上位表示されるまでは他の集客方法を利用し、上位表示されれば他の集客方法の利用を控えるといった併用が望ましいです。
投稿者プロフィール
- 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。
システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。
その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)
2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。
クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
■趣味・好きなもの
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