企業対個人の取引であるB2Cは、ECサイトという形でインターネット上に構築されています。
ECサイトがなければ生活に支障をきたす方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それだけ、ECサイトは世の中に浸透してしまいました。
(とは言いつつも、まだまだネットショッピングは普及の余地を残しており、ECは今後も拡大していくことは間違いありません。)
では、企業対企業の取引であるB2Bはどうでしょうか。
電話やFAX、または営業社員による既存取引をインタネーット上にB2Bサイトとして実現することが可能です。
B2Bサイトはカタログ的な役割も担いますので、新規顧客の獲得にも繋がります。
また、世界中どこからでもアクス可能ですので、世界に向けて販路を拡大できます。
「B2Bサイト」という単語は、ここ2・3年でよく目にするようになりました。
しかし、まだまだ普及率は低く、今後の成長が期待される分野だと思います。
ただ、B2Bサイトを制作するWEB制作会社が、ECサイト制作会社に比べて多くないのが現状です。
WEB制作業界では、ECサイト構築は少し敷居が高い案件に位置付けされることがあります。
それは、ECサイトが、商品を販売するフロントページの側面だけでなく、裏の業務をサポートする必要があるシステムだからです。
裏の業務というのは、商品管理、在庫管理、顧客管理、販売管理、注文管理、配送管理などのことです。
これらのことを理解した上で、お客様に提案、そしてサイトを構築することはそう簡単なことではありません。
「デザインが得意な制作会社に依頼したら、デザインは綺麗だけど、運用しづらいECサイトができてしまった。どうにかして欲しい。」と弊社にご相談を頂くことは意外に多いです。
企業間取引であるB2Bサイトを構築する場合、業界特有・企業特有の慣習が多く、B2Cサイト以上に案件を進める難易度は高くなります。
一般消費者向けのサイトを制作しているWEB制作会社へ依頼するよりも、業務系システム構築に長けたシステム開発会社に依頼する方がプロジェクトは成功するかもしれません。
と、WEB制作会社の社長である私がこんなことを言っていいの?と思われるかもしれませんが。。。
私は、元々業務系システムのエンジニアを10年ほど経験しています。
過去に、商品管理システム、販売管理システム、在庫管理システム、経理システム、銀行システム(国内、台湾)などを開発しました。
関わる案件はいずれも数億円規模のプロジェクトでした。
(台湾の銀行システム開発プロジェクトでは、要件定義・基本設計の為に1年間台北に滞在したのはとても良い思い出として残っています。)
業務系システムを通して、プログラマ、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーとキャリアパスして来ており、それなりに経験・スキルはあるつもりです。
ですから、サンクユーはWEB制作会社でありながら、B2Bサイトも難なく構築することが可能な訳です。
私が要件定義とご提案をさせて頂き、スタッフが開発します。
開発はB2CシステムのEC-CUBEをカスタマイズして行います。
EC-CUBEをベースにB2Bサイトを構築することによって、スケジュールと予算を抑えます。
過去にサンクユーで構築したB2Bサイトの中から2サイトご紹介致します。
■濱文様法人様向けサイト
https://hamamonyo.net/
EC-CUBE DAY 2014のサイトアワードのカスタマイズ部門にもノミネートされたサイトです。
完全会員専用サイトとなっており、ログインしないとサイトが表示されません。
もちろん、ログイン・アカウントは得意先様のみに発行しています。
ざっくりですが、以下の機能を実装しています。
・得意先ごとの掛け率設定、得意先ごとの仕入れ値算出
・直営店用一括発注フォーム(1画面で最大50商材を一括発注可能)
・販促企画登録機能(販促バナー登録、商品に販促企画を紐づけることが可能)
・カタログ・ページで商品検索
・販売管理システム連携
・品番台帳管理(商品情報とは別で)
■粉やの息子の卸売り
https://konaya-oroshi.jp/
業務用小麦粉の卸売に特化した法人専用サイトです。
こちらは、誰でもアクセス可能なサイトですが、注文には会員登録が必須となります。
また、フローが異なります。
一般的には、
[取引先] サイト上で商品注文
↓
[運営者] 在庫確保
↓
[運営者] 商品発送
のような流れが一般的かと思いますが、本サイトは以下のような流れになります。
[取引先] サイト上で商品選択し見積もり依頼
↓
[運営者] 見積もり作成
↓
[取引先] マイページで見積もり確認
↓
[取引先] マイページの見積もり書から注文
↓
[運営者] 在庫確保
↓
[運営者] 商品発送
のような流れになっています。
つまり、サイト上で見積もり依頼、見積もり作成、正式発注が実現されているのです。
とてもよくできたサイトだと自負しています。
以上のように、リアルで展開されている商取引きをネットで実現することによって、ビジネスも格段に飛躍致します。
また、サイト規模によっては、何千万もの予算を必要としません。
それなりの手頃感でB2Bサイトを構築することが可能です。
是非ご検討頂ければと存じます。
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