職業柄という訳ではないのですが、私はいろんなものをネットで購入します。
過去に購入したものは、生活用品、医療品、パソコン器具、iPhone、電化製品、家具、衣服、靴などなど。
感覚値では買い物の7〜8割はネットで購入していると思います。
商品を購入する為に会員登録したものの1度しか利用してないサイトがあり、そのようなサイトからメルマガがバンバン送られてくるのも鬱陶しいので、メルマガを解除しようと思いました。
で、メルマガ解除するくらいならいっそのことサイトから退会することに。
各サイトの退会手続きを進めていく中で、サイトによって様々な退会処理があるんだなと改めて気付いたので、ブログに纏めます。
今回はアパレルECサイトです。(次回があるかどうかは分かりませんが。。。)
BEAMS(ビームス)の退会処理
BEAMS(ビームス)の退会処理です。
BEAMS(ビームス)
https://www.beams.co.jp/
私が思う標準的な退会機能というものはマイページにあると思ってます。
もちろん、BEAMS(ビームス)もマイページに存在していました。
下図のようにマイページの最下部にあるものの、比較的分かりやすい表示となっています。
マイページのメニューから「退会」をクリックすると退会画面に遷移します。
こちらが退会画面です。
上図をご覧頂いても分かりますが、退会する為の入力項目が多いと感じました。
しかも全て必須です。
あと、疑問に思ったのがマイページに退会機能があるということは既にログイン済みの状態です。
にも関わらず、ID(もしくはメールアドレス)とパスワードを入力させられます。
どういう意図があるのか不明なのですが、とても煩わしいです。
セキュリティ的な意味合いってあるのでしょうか???
ZOZOTOWN(ゾゾ)の退会処理
ZOZOTOWN(ゾゾ)の退会処理です。
ZOZOTOWN(ゾゾ)
https://zozo.jp/
ZOZOもマイページに退会機能があります。
下図のようにサイドメニューの最下層に表示されていますが、目につくので見つけやすいです。
サイドメニューの「退会手続き」をクリックすると、退会手続き画面が表示されます。
ZOZOは退会前の確認を求められます。
各項目にチェックを入れるだけなので、それほど負担には思いませんでした。
私がサイトを制作するのであれば確認事項が複数あったとしても「すべてを確認した」というチェックを1つだけ設置します。
退会手続きであってもユーザに負担を掛けたくないです。
最後までユーザに優しいサイト作りが大切だと思っています。
B.R.ONLINE(ビー・アール・オンライン)の退会処理
B.R.ONLINE(ビー・アール・オンライン)の退会処理です。
B.R.ONLINE(ビー・アール・オンライン)
https://www.bronline.jp/
マイページの最下部に小さく「※ 退会をご希望の方はこちらからご連絡ください。」と表示されています。
しかも「こちら」に退会ページのリンクが貼ってありますが、明確にリンクと分かるような表示ではありません。
通常リンクは、下線が引いてあったり色を変えたりしてリンクであることを明示するものです。
それを怠っています。
意図的に退会ページを見つけにくくしているのでしょうか?
マイページの「こちら」をクリックすると退会手続きページが表示されます。
「YES/はい、退会します」をクリックするだけのすごくシンプルでユーザ思いのページですね。
こんなに簡単に退会処理ができるのであれば、マイページで見つけやすくすればいいと思います。
「退会されたくない」というサイト側の思惑は分かりますが、それは会員にとっては面倒でしかありません。
「退会されたくない」から手続きを面倒にするのではなく、退会されない品揃えやコンテンツを用意すべきだと思います。
STRASBURGO(ストラスブルゴ)の退会処理
STRASBURGO(ストラスブルゴ)の退会処理です。
STRASBURGO(ストラスブルゴ)
https://strasburgo.co.jp/
ストラスブルゴのサイトでは、マイページに退会処理への誘導は見つかりませんでした。
マイページに退会処理への誘導を設置しないのは、かなりユーザビリティが悪いサイトです。
マイページに退会処理がない場合、どうしたものか?と一瞬考えます。
恐らくご利用ガイドに退会処理について記述があるはずだろうと思い、ご利用ガイドを探します。
私は職業柄すぐにご利用ガイドを見つけようと思いましたが、一般の人がすぐにご利用ガイドを思い付くのでしょうか???
ご利用ガイドをサイトの上部から下部まで探しました。
フッターに「ご利用ガイド」へのリンクがありました。
フッターの「ご利用ガイド」をクリックすると、ご利用ガイドに遷移します。
更にご利用ガイドに「退会について」がありますので、それをクリックします。
私はこの時点で(いい加減にして欲しいと)かなり辟易していました。
また、今時こんなサイトがあることにも驚きました。
ご利用ガイドに「退会について」をクリックすると、退会に関する情報が表示されます。
なんと「退会する場合は、ご本人様確認が必要」となるらしく、『お客様お問い合わせ』で退会を受けているとのこと。
更に、退会についての「お客様お問い合わせ」をクリックします。
「お客様お問い合わせ」をクリックすると、各種お問い合わせページに遷移しました。
このサイトは、問い合わせをかなり細分化してますね。
こんなデザインにする必要があるのでしょうか。
私がサイトを制作するなら、問い合わせフォームを一つにして「問い合わせ内容」というプルダウンを設置して選択させるようにします。
なおかつ選択肢はかなり少なくします。
サイト運営者の利便性だけを考えて、サイト利用者の利便性が考慮されていないサイトはダメですよね。
個人的な見解なのでどちらが正しいかは分かりませんが、少なくとも私はサイト利用者の利便性を第一に考えてECサイトを構築します。
で、「退会に関するお問い合わせ」をクリックします。
「退会に関するお問い合わせ」をクリックすると、やっとこさフォームが表示されました。
いやー長い道のりでした。
ある種の達成感を感じてしまいました。
が、ここで退会手続きが完了する訳ではありません。
諸々の情報を入力してフォームを投稿した後、運営者が退会手続きを完了させるまで待つ必要があります。
10年くらい前なら、わざと退会処理を煩わしくして極力退会させないようにするサイトがありましたが、最近ではかなり珍しいです。
私だったら二度とサイトを利用したいとは思いません。
退会処理を煩わしくすることで退会を防止するのはサイト側の身勝手で、ユーザにとっては嫌がらせでしかありません。
上述したように、退会されたくないのであればサイトを充実させるしかありません。
退会手続きを難しくするよりは、退会させない魅力的なサイト作りが大切です。
今回の調査で常に本質を見極めてサイト制作する必要があると実感しました。
投稿者プロフィール
- 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。
システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。
その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。(退任時役職:常務取締役)
2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。
クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution
■趣味・好きなもの
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