サイト離脱客へのリマインドメールはカゴ落ち対策の一つ。アパレルECのメールを調べてみた。

商品がカゴに入ったまま離脱したECサイトから突然リマインドメールが届いた
ECサイトにとってカゴ落ち対策は売り上げの底上げには重要
いろんなアパレルECサイトのリマインドメールを調べた
カゴ落ち対策の一つとして、商品をカゴに入れたまま放置している顧客にメールを送ってみては？

商品がカゴに入ったまま離脱したECサイトから突然リマインドメールが届いた

現在、セールの時期なので様々な商品がセール価格になって大変購買意欲が掻き立てられますね。
先日の三連休の初日が予定なかったので、朝からネットで各通販サイトのセール状況を見ていました。

あるECサイトでいくつか欲しい商品もあったので、商品をカートに入れておきました。
複数のECサイトを見て回るので、気になった商品はカートに入れて後ほど検討するためです。

別のサイトで商品を見ていた際に、先ほど訪問していたサイトからメールが届きました。
メールのタイトルはと「Balenciaga ベルトバッグをお見逃しなく」でした。
Balenciagaのベルトバッグをカートに入れておいたのですが、どうやらカゴ落ち対策のためにメールが送られてきたようです。

カゴ落ち対策としてのリマインドメールは数年前から存在していますので、メール自体に驚きはなかったのですが、サイトを離脱して30分後にリマインドメールが送られて来たことに驚きました。
30分て結構早くないですか？

私の記憶ではリマインドメールはたいてい1日後に送ってくるようなイメージがありました。
サイト離脱してから30分後ってまだユーザーの熱が冷めてないので、効果的なはずです。
受け取った私も実際に購入意欲が上がりました。

ECサイトにとってカゴ落ち対策は売り上げの底上げには重要

ECサイトにとってカゴ落ち対策はとても重要です。
一般的にカートまで進んで離脱する人はおよそ70％と言われています。
カートに商品を入れていても、注文フローに進まない人は70%にも及びます。

これらの70%のユーザーのうち、5%でも10%でも商品を購入して貰うことで売り上げは大きく変わります。

その為にもカゴ落ち対策は重要です。

カゴ落ちとは？カゴ落ち対策は売れるECサイトに必須。損失や対策方法をご説明。

ECサイトのカゴ落ちって何？ECサイトにとってカゴ落ちは大変大きな機会損失の減少です。本コラムでは、カゴ落ちとはどのような現象か？またカゴ落ち対策にはどのようなものがあるかをご説明します。「カゴ落ち」は英語で「cart abando...

いろんなアパレルECサイトのリマインドメールを調べた

アパレル通販サイトのリマインドメール対策状況を調べました。

各サイトとも2020/1/14 19:00ごろに商品をカートに入れました。
ブログを書いているのが1/16 19:00ごろです。
カートに入れてから48時間後に、本ブログを執筆しています。

MATCHESFASHION

実は上記で例を挙げたサイトは、MATCHESFASHIONでした。
今回、各サイトのリマインドメールを調べるきっかけになったサイトです。

やはりカートインの30分後にリマインドメールが届きました。

MATCHESFASHION

SSENSE

SSENSEからは、1/15 23:03に「アイテムがカートに残っています」というタイトルでメールが届きました。
カートに入れてから28時間後のことです。

28時間後という設定は中途半端に思います。
もしかすると、カートに入れてから28時間後という設定ではなく、カートに入れて24時間経過した日の23:00にリマインドメールを送信する設定かもしれません。
23時はネットをよく利用する時間帯ですので、その仕様の方がしっくりきますね。

SSENSE

MR PORTER

MR PORTERからは48時間経過してもメールは送られて来ていません。
MR PORTER

Farfetch

Farfetchからは48時間経過してもメールは送られて来ていません。
Farfetch

BALENCIAGA

BALENCIAGAからは48時間経過してもメールは送られて来ていません。
BALENCIAGA

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNからは48時間経過してもメールは送られて来ていません。
ZOZOTOWN

BEAMS（ビームス）公式サイト

BEAMSからは48時間経過してもメールは送られて来ていません。

1/15の11:00に各サイトをチェックしたのですが、BEAMSはカートの中が空になっていました。
私がカートインした商品が完売になったからかな？と思って確認して見ると商品はまだサイトで販売中です。
BEAMSは一定期間でカートの中身をクリアするようです。
私は個人的にはカートに商品を残しておき、カートインした商品が完売した時のみクリアすればいいとの考えです。
BEAMSは使っていたたまに疑問に思う仕様があります。
その理由を考えることで思考や提案力を深くすることができます。
BEAMS（ビームス）公式サイト

ユニクロ公式オンラインストア

ユニクロも48時間経過してもメールは送られて来ていません。
ユニクロ公式オンラインストア

以上を見ると意外に実施しているサイトは少ないです。
国内のサイトに限ってはゼロ。（調査対象のサイトが少なかったことも理由でしょう）

リマインダーメールが効果ないとは思えないので、単純にシステム化できていないように思います。
リマインドメールを送信するためには、システム改修が必要ですから。

カゴ落ち対策の一つとして、商品をカゴに入れたまま放置している顧客にメールを送ってみては？

カートに商品を入れてから一定時間が経過した後にリマインドメールが届くことは、ユーザー心理に大きな影響を与えます。

また、リマインドメールのメール内容を検討することもおすすめいたします。
単純にカートイン商品を表示するだけでなく、コーディネートや効果などをメールに記載することでより購買意欲が高まります。

EC-CUBEにリマインドメール機能を実装することは可能です。
もしEC-CUBEのカゴ落ち対策をご検討のECサイト様はお気軽にご相談くださいませ。

投稿者プロフィール

OSAMU HORIKAWACEO: 関西大学卒業後、東証プライム上場企業ゼネコンにて人事総務業務に従事。
幼少よりモノ作りが好きだったこともあり、「モノを作る仕事がしたい」という思いからシステムベンダーへ転職。

システムベンダーでは、IBMオフコンAS400で金融、物流、販売管理、経理、人事総務などのシステムを開発。
台北に駐在し遠東國際商業銀行のシステム構築プロジェクトへの参画など貴重な経験を積む。
10年間で、プログラマ、SE、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを務め、「システムの質は要件定義の質に比例する」と学ぶ。

その後、クレジット決済代行会社にヘッドハンティングされる。
決済システムの再構築、国内外の銀行システムとの接続、クライアントの会社サイト制作・ECサイト構築を行う。
一方、組織改革を任され、20名から60名へ会社規模を拡大させる。（退任時役職：常務取締役）

2008年クリエイティブチーム・サンクユーを立ち上げ、2010年に法人化し株式会社サンクユーを設立。

クライアントの業界、取扱商材、ターゲット顧客を理解・分析することで、結果が出るWEBサイトを制作することを得意とする。
また、ECサイト構築・運営への造詣も深く、NTTレゾナント株式会社が運営するgoo Search Solutionでコラムを執筆。
ECマーケティングレポート | goo Search Solution

■趣味・好きなもの
BMW / WRC / ロードバイク / RIZIN / Bellator / UFC
David Bowie / blur / MUSE / TheRollingStones / XTC
機動戦士ガンダム(ファースト) / 富野由悠季
ベルセルク / 頭文字D / 進撃の巨人 / ジョジョの奇妙な冒険 / あしたのジョー
Mission: Impossible / Memento / ワイルド・スピード / ソナチネ
LOST / Game of Thrones / FRINGE / The Mentalist
上岡龍太郎 / ダウンタウン